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  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

「いいね、頑張ってね」

8月5日に三宅一生さんが亡くなられました。8月9日にメディアに発表された時、私は某所にいたのですが、周囲が電話で「三宅さんが…」と急に話し始めたので検索して知りました。タイトルの言葉は、私のある節目のパーティの前に三宅一生さんと言葉を交わした時におっしゃってくださったこと。忘れられません。

イッセイ ミヤケの香水は、もちろんロードゥ イッセイ は言うに及ばず、ル フー ドゥ イッセイも香水好きの間ではカルト的作品として高い評価を受けています。



そして8月11日には森英恵さんも天上に飛び立っていかれました。 PARFUM HANAE MORI の日本ローンチ時の香りを懐かしく思い出します。当時担当していた三越日本橋本店にハナエ モリ フレグランスコーナーが出来たのは1998年頃だったと記憶しています。甘露滴るようなベリーの香りにふくよかなフローラルノート、イランイランを感じてからのバニラノートは、当時の日本では少し甘過ぎと思われた香りですが、今嗅いでみるゴージャスでかつレモンカードのようなほのかなシトラスノートがありリッチなテクスチャーを感じます。



お二人とも国際的にご活躍されたのはもちろん、バレエ・ダンスの衣裳もデザインされています。森英恵さんはパリ オペラ座のルドルフ・ヌレエフ振り付けの『シンデレラ』(1986年)のお衣裳を。三宅一生さんはフランクフルト バレエ団のウィリアム・フォーサイス作品『失われた委曲』(1991年)の衣裳を斬新なデザインで


シャネルが1924年にセルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュスが上演した『ル トラン ブルー(=青列車)』の衣裳を作成し、イヴ・サン=ローランは1965年にパリ オペラ座で上演されたローラン・プティ振り付けの『ノートルダム ドゥ パリ』の衣裳をデザインしたことを思うと、ドレスや服の素晴らしさはもちろんですが、舞台芸術にもその足跡を残されたことが素晴らしいと思うのです。 心からご冥福をお祈り致します。



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