• 地引 由美 Yumi JIBIKI

無音の時間

 新しい年を迎えてから、朝のひと時、キャンドルを灯してゆっくりとストレッチをしています。物音や人の声の聞こえない時間にぐ〜っと体を伸ばしていると、精神というと大袈裟でしょうか、意識や思考を一旦洗い流しているような感覚になります。このキャンドルは 『香灯・温 』。平野佐和様が香りをプロデュースされたオリジナルキャンドルで、軽いシナモン調のスパイシーノートと、ピンククォーツの様な色・肌合いが気に入っています。


 洗い流すと言えば、神社には必ず手水舎がありますね。手を洗い、口をすすぐことで、神聖な場に向かう前に感覚的にも、実際的にも身が清められます。  感染症を予防する為に、日常で手を洗う回数も時間も以前より増えましたが、面倒だと思わずに、リフレッシュタイムだとみなしています。


「…すなわち、日本の民俗宗教は不浄に対する観念やそれを避けたり祓い清めたりする手段を発達させてきたと言えよう。それは何故か。理由は、日本のみならず他文化においても広く見られるが、不浄は危険を招く、不幸を呼ぶという認識が強く人々を支配しているからである。…」(ケガレの構造 / 波平恵美子 / 青土社 / 1984年)  手洗いも小さなお清めの気持ちで。危険、不幸を招かないように、自分にも周囲の方にも。



 感覚を無にするからこそ、新しいことに大きな驚きを感じられます。  新しい香水も、長く愛用している香水も、スプレーする時はいつも、初めてその香りを纏う気持ちで驚いたり喜んだりしています。

49回の閲覧2件のコメント

©2019 by STYLE ET PARFUM All right reservrd.