10日ほど前に、映画『パラサイト 半地下の家族』を観てきました。第72回カンヌ映画祭パルムドール受賞作品でもあり、見応えたっぷりでした。
しかし、この映画のあの「におい」は南仏のリゾートのヴィラの食洗機の下の〇〇のにおいで喘息の発作が出た記憶を蘇らせたのです。で、映画を観た翌日からずっと具合が悪かった。今日になってようやく復調です。
かのブリア=サヴァランは「ふだん君が何を食べているのか言ってごらんなさい、さすれば君がどんな人だか言ってみせよう」と言ったとか。食生活は自己申告しないとわからないけれど、においは言わずとも様々を語ってしまいます。
治安の良く無い場所や、愛の足りない場所は、良くないにおいがするのもです。そしてセンスが悪かったり愛情過多なシチュエーションでも、それはそれで心地よくないにおいがしたり。鼻は目以上に本能で人の感覚に語りかけます。
元カレの香水に振り返るなんてことは良く聞きますが、体調にまで影響を及ぼすとは、においの記憶、恐ろしや。 そしてにおいを画面で感じさせるポン・ジュノ監督も恐ろしや。アカデミー賞の行方が気になります。
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