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ブログ: Blog2
  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

庭グルメと街グルメ

 昨日から東京都の新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップはステップ2に移行しました。正解を手探りしながら、6月中はまだ色々と様子を見ながら進めていくという段階でしょうか。


 3、4、5月の3ヶ月間は、10年後に予定していた様な暮らしを送りました。

・庭の植物に手をかけること(と言っても、私の役割はもっぱら草取りです)

・自身と家族の健康キープと体をケアすること を中心に。庭でのたのしみは、毎日綺麗な花が咲いたり、野菜やハーブや果実が採れたり。体ケアでは、私の頸椎はストレートネックではなく、逆カーブであることが分かったり、自宅トレーニングで愛用しているNIKEのトレーニングアプリで、上級者用プログラムを提示されるようになったり。


 日々の庭の様子は、Instagramにアップしていました。香りの良い花が咲くのも嬉しいですが、花から果実に変化して行く様子を見るのも嬉しいものです。



 カモミールの隣に植えた、ワイルドストロベリーが真っ赤な実をつけ始めたのは、子供の日の頃。



 それから毎日、数個の実をつけてくれます。熟した果実の香りの強さといったら!香水の資料の説明に書かれる『ワイルドストロベリー』という単語。うんうん、と見ていましたがパフューマーが「この香水にはどうしても『ワイルドストロベリー』の香りを」と思った気持ちが理解できます。  香りを嗅ぎながら、長いお付き合いの顧客さまから、香水瓶が割れてしまいました、と相談を受けた時のことを思い出しました。ワイルドストロベリーのキュートな香りの香水。シンプルなチューブタイプのボトルが可愛くて、私から香水の良い置き場所については聞いていたけれど、日の光を浴びてとても綺麗に見えるので窓辺に置いておいたとのこと(気持ちはよくわかります)。半分くらい使ったところで夏日になった暑い日にパリッとヒビが入ってしまったそうです。 色白で、優しくて、いつも妹さんとご一緒に来てくださっていた方でしたが、そんなに、と思うほど若くして彼女は空の上に行かれてしまいました。

 ワイルドストロベリーの実を摘み取る手を止めて、しばらく空を眺めました。



 その日の朝食のジャムを、その日の朝摘みのワイルドストロベリーで作ったり。これは経験したことのない贅沢な朝食。嬉しい庭グルメ。



 時々は都内のサロンまで出かける必要もあり、銀座に出た日はちょうど資生堂パーラーが営業を再開した日でした。ガラガラの中央通りを見て感じた寂しさも、5月末まで季節限定メニューのビワのパフェを頂いたら元気が出そうと、店内へ。入り口で手指消毒、マスク着用の確認と検温の後、ビル内一方通行の丁寧なご案内で3階のサロン・ド ・カフェへ。


 樹齢50年以上の樹で実った枇杷の実がたっぷり。この枇杷も、毎日お世話されたどなたかの手になるもの。生産者の方を想像しつつ。パティシエさんの工夫が凝らされたライチシャーベットもミルクアイスクリームもジャスミンゼリーも美味。きちんとフィジカルディスタンスに配慮されたお席で安心して頂きました。


 パフェグラスの輝き。シルバーのカトラリーの安心感。いつにもまして白く感じるテーブルクロス。  医療機関や、食糧や生活必需品生産、物流などのエッセンシャルワーカーの皆様はもちろん、飲食ビジネスに関わる皆様にも感謝しつつ頂くひと時、私の中でまた一つ目標が出来て、それを叶えるべく心の中で、枇杷の誓い(大袈裟?笑)をたてました。

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