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  • 地引 由美 Yumi JIBIKI

ジャスミンは肌の近くで香らせたい

 庭にいる時間が長くなって来ると、それなりにああしたいとか、こうしたいとか、思い始めます。目指しているのは、南仏のホテルのオーナーのお家の庭。エスクラニョールからラ シアーニュを通り、サン=セザール=シュル=シアーニュとペゴマス を通り、マンドリュー=ラ=ナプールへ流れ込む ラ シアーニュ川(La Siagne)から分かれた清流が流れる横の庭では、真っ赤なトマトが実り、空の青とレモンやオレンジの木の緑をバックに、ホテル仕様の大きなベッドリネンが太陽を浴びてはためいている。人が健康的に生活している喜びを象徴する様な光景として、心に刻み込まれています。


 残念ながら清流も近くには無いし、トマトも実っていないけれど、庭には香りの喜びがあります。



 咲き始めたハゴロモジャスミンの花の香りが、干している洗濯物にうつるのです。



 開花した最初の日は、インドールが強めのアニマルノート、強く野生的な香りがしますが、日毎にフルーティに、バナナの様な香りに変わって来ます。  グラースのシャネルの花畑のオーナーは「昔のグラースの女性はジャスミンの花を摘んで胸元に入れて香らせていたんだよ。高級な香水にも負けない、フレッシュな天然のフレグランスだね」と教えてくれました。花を胸元に入れると体温で温められて、とても良く香りが立ち上がり、嬉しくて毎日花を摘んでは胸元に入れていました。

 今も時々行ないます。肌の上のジャスミンの香りは愛おしいほどやさしくて。着替えるときに溢れる少し褐色になった花を見て、あ、入れていたんだ、と思い出します。※デリケートな素材や、シミになると困るお洋服の時はしないでくださいね。



 自然の花の香りは、ソックスさえも香り付けてくれます。普段着を来ていても、新鮮な、極上の香りを纏っている贅沢を味わっています。



 乾いた洗濯物を取り込んで畳むときに花を挟んでしまっておくと、着るときにさらに香りをたのしめます。少しくたびれていますが、これは着心地の良いルームウェア。



 リラックスタイムもジャスミンの香りで、より贅沢に、充実します。



 公共交通機関での外出の後は、帰宅したら身につけていたすべてを洗濯します。愛用しているこのトートバッグも。今はもう無いパリのグランミュゼ デュ パルファンで購入したものです。



 次の出番まで、ジャスミンの花を入れてしまっておきます。


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