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  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

『5月の花嫁学校』を観て

 1ヶ月ほど前、素敵な方にお誘い頂いて映画『5月の花嫁学校』を観てきました。  主演はジュリエット・ビノシュ。 自由な女性、といえばフランス女性を思い浮かべる方が多いでしょうけれど、映画の舞台は女性解放運動の芽吹きの少し前、アルザス地方の小さな村の家政学校です。


 1967年当時のお話ですが、フランスで  ・コレージュ(中学校)で男女共学が始まったのが1963年。  ・女性が男性の同意なしに就業できるようになり、自身の財産を管理できるようになったのが1965年。

 ・避妊用ピルの使用が認可されたのが1967年。  現代では常識となった女性の権利が徐々に認められ始めた頃です。

 同時期の代表的な香水といえば『Y(イグレック)/ イヴ サンローラン』(1964年)、『フィジー / ギ ラロッシュ』(1966年)、『ミス バルマン / ピエール バルマン』(1967年)など。新しい女性像に向けた香水の発売が続きます。


 映画はとても面白かったです。観賞後にフランスの空気感を纏ったまま、お気に入りのビストロへ。6月下旬のこの頃はまだ、ワインと一緒にお食事を楽しめた時期でした。美味しいお料理に、印象に残ったシーンを語り合う会話も弾みます。 


 家政学校の授業のシーンがたのしいですね。旦那さまのために完璧な主婦になるための家政学、と思えば退屈だけど、きちんと整えられた生活を送るためのテクニックだと考えれば、料理も、掃除も、お茶の出し方も身につけておいたほうが、自身の生活が豊かになります。

 またいつか、素敵なお店でお酒のある食事をいただける日が来ますように。



 映画のプログラムと、『ル パルファン ある感覚』で取り上げられている女性のリストを比較してみました。勇気と冒険心に溢れ、新しいことに挑戦した魅力あふれる方の名前がずらりと並んでいます。現在の私たちも、負けてはいられませんね。

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