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  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

ROSES 2021

更新日:2021年5月10日

 コロナ禍中で迎える2回目のローズの季節。去年より枝ぶりも良くなり、花も大きくなりました。備忘録を兼ねて一つずつ紹介します。

1)オドゥール ダムール Odeur d'amour =愛の香り、という名のローズです。とてもキレイな香り。フェニルエチルアルコールの透明感のある香りです。


2)プリンセス ヴェール Princesse Veil=お姫様のヴェールの様な柔らかい色合いです。酸味感の少ない柔らかいフローラル香です。


3)ディープ ボルドー Deep Bordeaux=深紅のボルドーカラーのローズ。香りはドライフルーツのような密度の高い甘さのあるローズ香です。


4)芳純。日本人のバラ育種家、鈴木省三氏が生み出し、資生堂のオードパルファムの香りの基礎となった花です。深みのある強香は、誰もが間違いなく「バラの香り」と認識するでしょう。


6)レイヨン デュ ソレイユ Rayon du soleil=太陽の光線。その名の通りに黄色が鮮やかで、形も剣弁高芯型に美しく整っていますが、無香です。


7)プリンセス ドゥ モナコ Princesse de Monaco=グレース・ケリー(モナコ大公レーニエ3世妃)」へと捧げられたローズ。モナコのバラ園でも美しく咲いています。今年は花が大きくてプリンセスならぬキングのような貫禄です。


8)ミスター リンカーン Mister Lincoln=アメリカ合衆国大統領の名を持つ真紅の強香ローズ。山法師の枝の間から花を覗かせています。


9)アライブ Alive=元宝塚トップスター 瀬奈じゅんさんに捧げられたローズ。フルーティ香の代表的なローズです。


10)スーヴニール ドゥ アンネ フランク Souvenir de Anne Frank=アンネ・フランクの思い出。オレンジからレッドに色が移り変わるドラマティックなローズです。優しく甘い香り。


 朝、窓を開けると、アライブとスーヴニール ドゥ アンネ フランクが見えます。


 連休中の晴れた日には藤棚の設置のお手伝い。日焼け止め対策は、首の後ろまでガードするUV加工された帽子が一番。


 組み立て、地中に柱を埋め込んで設置した棚に、これまでは組んだ棒に巻きついていた藤の枝を優しく解いて、巻き付け直して完了。


 午後2時からは、新国立劇場バレエ団のライブ配信でコッペリアを観覧。コロナ禍で公演中止となった為に全4キャストの4公演、4日間のライブ配信が行われました。吉田都芸術監督の英断に拍手です。何日目か忘れたけれど、視聴者数が40,000人を超えていた日がありました。バレエ公演がこんなに多くの方に視聴されファンの数も増えたかしら。これをきっかけに多くの方が劇場でバレエを観よう、と思っていただけたら良いですね。


 観覧後にまた庭に出て、ローズを見ていたら『薔薇の精』という演目を思い出しました。1911年4月19日にバレエ・リュスによってモナコ公国モンテカルロ歌劇場にて初演されたバレエ。ニジンスキーの跳躍は一飛びで上手から下手まで届いてしまったとか。『薔薇の精』は一幕もののバレエです。日付が変わった深夜に初めての舞踏会から帰ってきた少女。胸に飾っていた薔薇を見ながら微睡んでしまうと、その薔薇の精が現れて、少女に夢の中で踊ろうと誘うのです。ロマンティック、そしてローズの香りの様にセンシュアル。

   またモナコに行けるのはいつのことかしら。そんなことを思いつつ、夏を予感させる様な昼間の陽射しも落ち着き始めた夕暮れにローズを見ながらローズとアンバーのキャンドルを灯し、ロゼワインを。まだまだ落ち着かない世の中で、ローズに囲まれての穏やかなひとときは至福。


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