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  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

香水はどこにつける?

 春分の日の今日は International Fragrance Day 。世界的なフレグランスの日。なぜこの日なのかという理由ははっきりしていないそうですが(某ジャーナリストが考えたという説が散見されます)、体感としての春を迎えるこの日は香りの記念日にはふさわしいと思います。「フレグランスの日」ですから、思いを馳せるのは香水に限らず、様々な香り。  Day of the year によると「あなたの好きな香りが何であれ、そしてあなたがその香りを好きな理由が何であれ、国際フレグランスデーはその香りを祝う日です!」とあります。心地よい香りに包まれていることは平和な場所にいる証であり、好きな香りを感じることは、とても幸せなこと。

 International Fragrance Day とは別に Perfume Day もあり、2月17日とされています。こちらは2月14日のバレンタインデイに反対の人々が面白おかしく考えたようで、 2月7日 - Rose Day (バラの花を贈る日)

2月8日 - Propose Day(交際を申し込む日) 2月9日 - Chocolate Day (チョコレートを贈る日)

2月10日 - Teddy Day(ランジェリーを贈る日)

2月11日 - Promise Day(愛を誓う日)

2月12日 - Hug Day(ハグする日)

2月13日 - Kiss Day(キスする日)

 そして2月14日のValentines Day で恋が成就します。次の日からAnti Valentine Weekがスタートして、穏やかでない展開に。 2月15日 - Slap Day(平手打ちの日)

2月16日 - Kick Day(キックする日) 2月17日 - Perfume Day(香水の日) 2月18日 - Flirt Day(浮気の日) 2月19日 - Confession Day(白状する日) 2月20日 - Missing Day(行方不明になる日) 2月21日 - Breakup Day(絶縁の日)

 恋が成就した次の日から喧嘩とは(笑)。どうやら香水も浮気する為につけるようで、この理由づけには諸手を挙げては賛同し難いです。

 日本では2010年春に、日本フレグランス協会が、10月1日を「香水の日」と制定しました。来年は10周年ですね。

 さて、本題に。International Fragrance Day に何を思ったかというと、年齢と共に香水をつける場所が変わったきたなぁと。小学生の頃には、婦人雑誌に載っているモデルさんの白黒の写真を真似して、母の香水瓶から指先につけた一滴を手首と耳の後ろに。子供の鼻にはミツコもディオリッシモもとても特別なものに感じられました。でも自分につけると何か違うなと思う訳です。それはそうですよね。外で思い切り遊んで浴びてきた砂埃の匂いと混ざっているのですから。香水は清潔な肌に纏うというルールを完全に無視(笑)。  中学生になると、バレエのレッスンの時に香水をつけていくのが好きでした。その頃のお気に入りはJOY。足首につけていると上手に踊れるような気がして。短大生の時にはうなじにフィジー(+パロマ ピカソ)をつけていた時にプロポーズされたり。成人してバレエスタジオでの生活が始まると、毎日リヴ ゴーシュ。ただ身近にあったからレオタードのウェストにスプレーしているだけという、余裕のないパツパツの毎日でした。バブル景気の中頃にはエゴイストをうなじにたっぷりつけてタクシーに乗ってしまい、運転手さんに眉をひそめられたという経験もありました。  香水の輸入商社に入ってからは1000が最高のお気に入りに。OJTで教えられた日本人にふさわしい香水のつけ方を守って、ウェストに。香水をつけ忘れて売り場に入るとすぐにチーフにばれてしまい「はい、つけて」とテスターを渡されて、カウンターの陰でこっそり制服の上着の裾をめくって(笑)スプレー。  マナースクールやビューティスクールで講座を担当することになってからは、日本での香水をつけるのに好ましいポイントと、欧米で一般的なつけ方をシーンやドレスコード別にお伝えして来ました。この辺りのことは、現在でも香水レッスンでお伝えしています。

 で、個人的には、ここ数年はどこに香水をつけることが多いかというと『鎖骨の上』(の少し肩よりのところ)です。気管支が弱いので、鼻の真下は避けたい。でもせっかくつける香水の香りは自分でもしっかり感じたい。そう思うと『鎖骨の上』がベスト。うなじや耳の後ろよりも自分自身がいちばん香りをよく感じるので、香水と、出かける場所に合わせて、つける量も微妙に調節します。その手間もまた香水をつける喜びに。



『鎖骨の上』の香りは、自分の為の香り。そして近く相対する人の為の香り。  そこに今日はどの香水をのせましょうか。



 ”Happiness is just like a new perfume.”  幸福とは新しい香水のようなもの。

 季節毎の新しい香水探しも嬉しいものです。  2019年春の新作香水が気になる方は、3月24日(日)のイベントにぜひお越しくださいね。



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