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  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

三が日の香水

ここ数年、お正月の過ごし方は変わらず。纏う香りも同じです。



ジャン パトゥのミルのオードトワレです。25年くらい前の製品なので経年変化のため香りにねっとりとした重さが現れ、メインの香料のオスマンサスはアブソリュートのを嗅いだ時のそれの様に感じます。


香水の仕事を始めてから、実は最初はその良さが理解できなかった香水の一つです。それまでは調和のとれた”キレイな”フローラルノートを好んでいたので、複雑過ぎて。ミル、という名前も、調香の間の試作品や使用しなかった香料を処分するためにまとめて入れる容器の中の液体をミルフルーリ、と呼ぶ、などということを知ると、ミルってごちゃ混ぜのこと?と思ったり。当時の上司から、毎日つけてみなさい、というアドバイスを受けてからもなかなか飼い慣らせなかった(笑)香りです。 でも、今では私のシグネチャーでもある最愛の香り。 そして複雑であるが故に、毎日つけているうちにたくさんのことを教えてくれた香水でもあります。一つの香水の中での万華鏡の様に移り変わる香りの変化とか。人の嗅覚は毎日感じ方が変わるという実感とか。 手持ちのオードトワレははあと何本かありますが残量を考えると、三が日にしか使えないなぁ。なくなってしまったら寂しくなりますが、香水は使い切ってこそ。

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