大多数の方は驚かれると思うのですが … 今年はバレエの発表会に出るという、大胆なチャレンジをしています。もちろんプロのダンサーとは別次元の、いわゆる『大人バレエ』というやさしくて体に負担のかかりにくいバレエです。ご尊敬申し上げる先生の元で 3月は群舞で発表会に出させていただきました。9月にはソロで踊るバリエーションにチャレンジしてみましょう、と決めたそのすぐ後に骨折してしまいましたが、でもこれまでの経験から(実は第五中足骨の骨折は3回目です)、バレエシューズならなんとか本番に間に合うでしょうと。
骨折から40日目で固定を外してからリハビリに励み、70日目でレッスンに復帰し、発表会のレッスンにも参加。その後、123日目にはトウシューズも履けるようになり、本番もトウシューズで出ることに。なるべく、跳ばない、回らない、足を上げないという(苦笑)基準で選んだ演目でしたが、それでもなかなか思う通りにはいかないもので大苦戦しました。毎回のレッスンでも、できたりできなかったりの振れ幅が大きすぎて先生も困惑、自分でもとても困りました。足の筋力の回復具合に合わせて、バレエ専門のシューフィッターさんの意見を聞きながらトウシューズも3足ほどチェンジしてみたり。
骨折箇所だけでなく、動けなかった3ヶ月弱の間に全身の筋力も衰えてしまい、なかなか思い通りにならなくて落ち込んだり、悔しくてちょっとだけ泣いたり。まるで青春みたいな。
本番用にと決めたトウシューズと、いつも気持ちを上げてくれた香水です。踊るのはリラの精だけど、ドルセーの『楽園の薔薇 R.B.』のローズの香りには随分と支えられました。
チャコットの舞踊お守りを入手してレッスンバッグにつけ、踊る演目と同じ、ライラックカラーにライトアップされる瞬間の東京タワーにも願掛けもしました(笑)。上手に踊れますようにって。
アイラッシュはもう少し目尻側に寄せればよかったけれど、メイクはまぁ上手くいったと思います。
当日のゲネリハでは袖の照明に目が眩み、一人で立つ舞台のプレッシャーに足が震えました。アラベスクは90度も上がらず、骨折した左足はすべてドゥミポワントで、ピケトゥール アンドゥダンは0.5回転が精一杯。応援に来てくださった方には、たいへんお見苦しいものをお見せしてしまいましたが、それでも舞台に立てた満足感は何ものにも変え難くて、本人はとても幸せでした(笑)。
開場前のロビーで、ご一緒に出演したケイコさんとの1枚。二人ともこの会には初参加でしたので、とても良い記念になりました。一緒に頑張れるバレエメイトさんがいるのも嬉しいことで、バレエが好き、というだけで繋がる関係性も、とても良いものです。付け袖をするのを忘れてしまったのが返す返すも残念。齢を重ねて衰えるばかりなので、体力作りのためにもできるだけ続けたいバレエのレッスン。子供の頃から憧れているバリエーションがあるので、来年はそれを踊れるように。頑張ろうと思います。
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