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  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

春の始まりに

 供されたお料理にニースの海岸の石の浜辺を思い出しました。丸いツヤツヤとした温められた石の上のアミューズ ブーシュは、甘いトマトの小さなピザと濃い旨味のマグロのカナッペ。  蔓延防止措置期間が終わり、香水ブランドのオーナーに素敵なレストランにお招きいただきました。有り難いことです。



 このレストランに初めて来たのはもう15年ほど前になります。その後も良い機会を得て、ジェローム・ラクレッソニエールシェフの料理講座に参加させて頂いたり、ご尊敬申し上げる大好きな方とランチをしたり。

 この日もお皿の上で輝く鎌倉野菜。一つ一つが主役級の味。



 出されるお料理は皆、美味しいという言葉では足りないほどの驚きに満ちていて。



 サービスの方との会話も楽しみつつ。お招きくださったオーナーが「サービスのあの方はきっとベンチプレス(だったかしら?詳しくないもので)を115kg上げられますよ」と予測したのが、帰り際に正解だったのがわかって盛り上がったり。やはりこちらはスペシャルな空間です。大きな窓に縁どられた花曇りの空には飛ぶ鳥が見えます。今は都会の鳥たちも幸せな巣作りの時期ですね。

 お料理を味わいつつおしゃべりに夢中になっているうちに、もうフロマージュワゴンの登場。



 お口直しのソルベも、作りたてがワゴンでサーブされました。ワインもちょうど良く終わりになり、この後にはデセールと食後の飲み物のお楽しみが準備されています。



 実は「こちらでお食事を」と知らされた時から、デセールはこれと決めていました。


 かけるラム酒を選ばせて頂けるので、どれにしようかと嬉しいひと思案。


 マルティニーク島のラム酒を選びました。この島はこれから旅してみたい場所の一つです。


 期待通りに、いえ、それ以上に、とても美味しかった。  今はレシピが公開されているだけでなく、作り方の動画まで見られるのですね。 L'Académie du Goût De Alain Ducasse CHEF

Présenté par Geoffrey Turpin https://www.youtube.com/watch?v=bxyhTgpaOYw


 これまでのババオラムの香りの記憶が、この日のランチでまた幸せな記憶にと上書きされました。



 素敵なランチをいただいた翌週のスタートは、ラム酒のカクテル、モヒートがテーマの『ローズモヒート / エディット』を纏いました。胸元にオー ド パルファムを。肘の内側にソリッドパフューム(=練り香水)をつけます。庭で摘んだ濃い緑色のモヒートミントをたっぷりと入れたミントティーを作り、部屋に流す音楽はマルティニーク×パリのセンスが優美な野生を感じさせるマラヴォワのアルバムを選んで。  

 楽しいひと時はその日だけで終わりません。この朝も。そしてブログを書いている今も。香りの記憶とともに、何度でも味わってしまいます。有り難うございました。

 と、お礼だけで終わらせないように。素敵に香水を纏う方が増えますように、微力ですが私も頑張って参りますね。

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