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執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

7月の香りのおしゃべり会

ラ コゼット パフュメ 第57回『香師 - その香りの世界と魅力』のショート動画をYouTubeで一般公開しました。


ゲスト講師の松野 秀至 さま(調香師 / 株式会社 香師 代表取締役)と、 青木 圭右 さま(株式会社 香師 本部長 / 営業部部長)と、ご参加くださった皆さまと。

ノーカットの本編動画は、香りのおしゃべり会にご入会いただきますとご覧いただけます。

香料会社を率いる松野さまのスタンスは、独自のもの。他の日本のフレグランスブランドとは一線を画してします。


穏やかなお話しぶりですが、14年前に香料会社を立ち上げて以来、数々の香りの開発依頼を受け、現在では1ヶ月に200〜230くらいの処方を書き続けていらっしゃるというその仕事の進め方は「朝6時から香りを作り始めて夜11時までやっても苦でもなんでもない」というパワフルさ。

そして代官山にある Pallumer(パリュメール)本店を訪れると「うちのお店に来れば、何かしらの香りと出会えるよね、っていう楽しんでくれるようなお店づくりを、青木ともこだわりながら行なっています」とおっしゃる、この松野さまの言葉が本当で。私が初めて購入した香師の香水は、kilesa(キレーサ)のラインナップのうちの gants de suède(ガン ドゥ スエード)でした。愛用していた海外の某ブランドの香水のパルファムが正式に製造中止になった訳ではないそうですが、何年経っても入荷しない。鷹揚なブランドなので「そこになければないですね」といった(もちろん店頭でそうは言われませんが笑)雰囲気で長年待たされていた、その香りの趣きが感じられる香りだったのです。肌にのせてみると相性もとても良い。 求め続けていたけれど潜在意識の中に押し込めていた、香りの欲求を掘り起こされたようでした。kilesa(キレーサ)は、煩悩の数である108個の香水をリリースする計画で、今年の12月の分まで、もう調香が完成しているそうです。代官山へお越しの際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

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