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  • 執筆者の写真地引 由美 Yumi JIBIKI

ガチョーク讃歌 プロジェクト 2023 - GGG Project 2023 第2部・第3部

更新日:2023年8月15日

6. 公演 第2部 バレエコンサート 【yesterday】 中野吉章 ピッツバーグバレエシアター プリンシパル 山下俊輔 ギター奏者 山下さんのキラキラと輝くギターの一音一音に呼応する中野さんのパと息遣い。衣裳のせいか時折、繊細なアーティストの姿に重なる様に就学前の少年の姿が見えた気がしました。あのお衣裳をセレクトした意味が気になって仕方ない。どなたかインタビューしてくれないかしら。 【ジゼル】 小野絢子 新国立バレエ団プリンシパル 福岡雄大 新国立バレエ団プリンシパル 開演前のロビーでこのお二人のことをお話ししているバレエファンの方が何組もいらっしゃって楽しみに。明かりがついた途端に、幽玄の世界に連れていかれました。小野絢子さんがもうパーフェクトに美しい。ムーヴメントの軌跡が洗練されている。 


【Bourbier】 山本勝利 ゴーティエダンス 息をつく暇もない、リズム、瞬間の連続。身体ってここまで動かせるもの?圧巻でした。今回のプロジェクトで、このコンテンポラリー名品を見られたのも嬉しい。

【フェアリードール】 松浦 景子 吉本新喜劇・バレリーナ芸人 佐野 和輝 新国立劇場バレエ団 ファースト・アーティスト 山田悠貴 新国立劇場バレエ団 ファースト・アーティスト 佐野さんと山田さん、お二人のテクニックにゲネから大拍手。トゥールザンレールや横開脚180°のジャンプの連続はとてもしなやかで、スムースで、美しくて。かつ、役柄のハレルキン人形らしく人間ではない清潔感が漂っていて、一粒も汗なんかかいていないような重力の無さ。で、松浦さん。Youtube で大人気の理由がわかりました。大好きなバレエへの責任とバレエ愛。プロのダンサーの間で踊ることの覚悟と度胸が感じられました。イヤホンガイドで「コーダでは拍手してください!」とオススメされたので、抵抗がありましたが(笑)頑張って拍手しました。

【ドン・キホーテ】 大谷遥陽 イングリッシュ ナショナル バレエ ソリスト 待山貴俊 ポーランド国立ポズナン歌劇場バレエ団 プリンシパル 他に、RBSカンパニーの石丸智織さん、河西真帆さん、木村莉央さん、小林咲穂さん、三宮結さん、山下沙羅さんがキトリの友人で出演。 スペイン国立ダンスカンパニーに入団後3ヶ月で『ドン・キホーテ』(全幕)でキトリを踊った大谷さんが素晴らしい。揺るぎない体幹から美しいラインで別の生き物のように伸びる脚。ツンとすましているかと思うとはにかんだ笑顔に。そして待山さんが!お洒落セクシーなバジルにズキュン。さらにリフトのテクニックが素晴らしい。拍手で盛り上がって音ギリギリまで降ろしてもらえない大谷さんが上で笑っちゃっているほど。スーパーなお二人。 華やかなコーダはフェッテで手拍子が起こりました。東京では珍しいこと、フェアリードールからの流れですね。


第2部バレエコンサートも素晴らしかったです。 これだけでも十分なのに、まだ第3部へと続きます。たとえて言うならフランス料理のフルコースどころでない、今宵はローマ時代の貴族の宴会でしょうか(笑)

クラウドファンディングで送って頂いたVIP席チケット(上)とThank you メッセージのミニカード。


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7. 公演 第3部


【真夏の夜の夢】 福田真帆 NBAバレエ団 三船元維 NBAバレエ団  しっとりとうっとりと美しいパドドゥ。三船さんの優しいホールドで福田さんの美しさがより引き立って。床面に腰を下ろすポーズの多い女性の踊りは、優雅に見えて実は相当に大変そう。


【追憶】 山口浩輝 ユージーン・バレエカンパニー

コレオグラフィックセンター(CCJ)アーティスティックチームの石原一樹さんによる振付。ゲネで見たムーブメントが印象的で。動きの密度がすごい。


【エスメラルダより 嘆きのパドシス】 藤室真央 カレリア共和国音楽劇場バレエ団 中野吉章 ピッツバーグバレエシアター プリンシパル


NBAバレエ団の荘野千尋さん、松下清香さん、松田みなみさん、三橋紗也子さんも加わり見応えのあるパドシスでした。エスメラルダの世界に誘われました。バリエーションとコーダで魅せる藤室さんにテクニック。抑えた演技の中野さん。エスメラルダを全幕で見返してみたくなりました。 【タリスマン】 池田紗弥 元新国立劇場バレエ団 藤島光太 バレエ シャンブル ウエスト このお二人も素晴らしかったです。タリスマンってコンクールでよく見る女性のバリエーションしか知らなかったのですが、この様に通して見ると感動。ゲネの時に藤島さんが衣裳の下に長袖の赤いインナーを着ていらしたので、ウルトラマンの様…なんて思ったのですが、本番ではウルトラマンの様に跳び、回り、舞うテクニックの素晴らしさ。池田さんは天女の様に美しく、特に膝から下の繊細なこと。ずっと見ていたかったです。 【シェヘラザード】 菅井円加 ハンブルク バレエ団 プリンシパル 待山貴俊 ポーランド国立ポズナン歌劇場バレエ団 プリンシパル


ゲネではピリピリとした雰囲気が漂っている様に見えていたのですが、本番はお二人の妖艶な魅力が全開!生まれた時からこうでしたけど、何か?みたいな菅井さんの寵姫ゾベイダの無敵感。待山さんは幾つの顔をお持ちなのでしょう。先ほどのバジルと打って変わって逞しい、情熱的な金の奴隷。5月初め頃からお二人はハンブルグでリハーサルを始められていたとのことですが、この日の菅井さんは姫を超越し、まるで待山さんの首を欲しがるサロメの様に見えました。緞帳が降りた後も、今一体何を観たのだろう、としばし夢見心地でした。


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8. 終わりに

チケット発売時に熊本公演だけアクセスできなかったり、コンビニでの発券締切日が東京公演の2日前に設定されていたり。チケットのシステム関連で事務方は大変だった様ですね。 イヤホンガイドはとても良いと思いました。初見の作品はストーリーが、そして特にコンテンポラリーはコンセプトが少しでもわかると鑑賞の楽しみが深まります。プログラムに作品解説は掲載していないですし、座席で iPhoneに通電してSNSを確認するなんて出来ない。また、今踊っているのは誰だろう、と小さなストレスを溜めずに済みます。ただなるべく踊りに集中したいので、話し出すタイミングはもっと早めに、音が鳴る前の暗転の時からにしてほしいです。あと、もう少し滑舌の良い、何か話すトレーニングを受けた方の方だと聞きやすく有り難いです。 それにしても、19時開演 - 22時30分終演にできなかったかな。交通機関の関係や、お子さまのことを考えると難しいかしら。またはギリギリ調整して18;30開演にするとか。ベストな上演の順番を変えたり、カーテンコール一切無し、は残念だし寂しいです。

今回、コンテンポラリーに対する考え方が変わりました。今は、そんなに地を這うことはないし(笑)、グロテスクなインパクト重視では無いのですね。正統な教育を受けたバレエダンサーが、クラシックバレエに収まりきらないパワーやスピードやテクニックや私的な情念や観念を込めて踊るという、今のコンテンポラリーは美しく発展した踊りであることを知れて、よかったです。 それにしても、最愛の作品、『ガチョーク讃歌』を鑑賞し、今気になるたくさんのダンサーを生の舞台で観ることが出来て、そしてまだ知らなかった魅力的なダンサーに出会うことができた、素晴らしい夜でした。この辺で長いブログを締めるべくPCを閉じましょう。次回またガチョーク讃歌が上演される時に、大谷遥陽さんのプエルトリコが観られたらなぁ、と密かに強く願いつつ。この2023公演のDVDを買います(三度目の宣言、笑)

※Dancers Image は公式サイトからお借りしました。


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